電動車椅子のブレーキ

電動車椅子には基本的にブレーキレバーが無く、「電磁ブレーキ」と呼ばれるシステムを利用しています。これは電磁ブレーキ付きモーターという形でモーターとセットになっています。電磁力を直接、またはバネなどを利用して間接的にブレーキシューに押し付けて作動します。

ほとんどの車椅子がジョイスティック式なので手を操作部から離すことで止まります。車でいうとアクセルを放せば勝手にブレーキがかかり止まるということです。しかも、急停車しないように「オーバーラン」が発生します。簡単にいうとブレーキ作動から停止までに数回転モーターが回るということです。

中には自転車やバイクのようにブレーキレバーが付いている機種もありますが、安全性は操作者に委ねられるので電磁ブレーキの方が良いと思います。

しかし、家の中などの狭い場所や人込みなどで焦ってしまうと瞬時に「手を放せば止まる」ことを忘れてしまい、壁や人にぶつかるなどの事故が多いです。そのような場所では速度を落として余裕を保つようにして下さい。